耐用年数とは、使い続ける建物の寿命のことをいいます。
耐用年数は、材料の物理的、化学的な性質だけを表す耐久性よりも広い範囲のことを指していいます。つまり、建築物の場合では、物理的な寿命だけでなく、社会的かつ経済的なことを含めて、生活スタイルの変化に対応した維持管理コストが過大にならない範囲に収まるまでの年数のことを指していいます。
なお、耐用年数には、減価償却費を計算するための財務省が定めた法定耐用年数というものがあります。これは実際の寿命とは一致しないもので、法定耐用年数では、建物の構造の修理において、マンションは、47年、重量鉄骨系プレハブで肉厚4ミリを超えるものは34年、軽量鉄骨系プレハブで肉厚4ミリ以下のものは27年、在来軸組み工法、木質系プレハブは、22年と定めています。