乱張りとは、床や壁面を不整形の石材を貼って仕上げていく工法のことをいいます。
床材や木の板材など長さが一定ではなく、不ぞろいなものは乱尺と呼ばれ、乱張りは、この乱尺の材を使って張る方法のことをいいます。フローリング材として乱尺を張ると、継ぎ目が不規則となり、木の質感を表現することになります。
なお、フローリングとは、木質系床仕上げ材のことをいいます。日本農林規格では、フローリングについて、引き板でつくられた天然木による無垢材の単層フローリング、薄くスライスした木を張り合わせた合板や集成材でつくられた複合フローリング、さらにフローリングブロック、フローリングボード、モザイクパーケットなどに分類されています。
このほか、傷がつきにくいもの、汚れにくいものなど、価格や性能まで違うフローリングは数百種あるといわれています。たとえば、よく使用される複合フローリングは、メンテナンスが比較的に容易であるとされ、遮音性を重視したフローリングはマンションで使われることが多いようです。
床に用いられたフローリングでは、遮音性能が重要になります。フローリング床では、コインやスプーンなどの小さいもでも、床に落としたとき、その音が階下によく伝わります。