無機質壁紙とは、水酸化アルミや蛭石、金属など無機質材を原料とした壁紙のことをいいます。
無機質壁紙とは、防火性能を高めていることに特徴があり、不燃石膏ボードを下地材にした場合には、不燃仕上げとして認められています。内装制限においては、地下街、11階以上の建築物の内装、避難階段の壁、天井など不燃仕上げが求められる場所において使用することができます。
内装制限とは、火災発生時の延焼を防ぐため、一定の範囲に燃えにくい内装材の使用について定めた規定のことをいいます。内装制限では、建築物の用途や構造、規模に応じた一定範囲に燃えにくい内装材を使用しなくてならないとしています。
一戸建ての場合では、キッチンなどの「火気使用室」などが対象となり、天井、壁材では不燃材料または準不燃材料を使用しなければならないと規定されています。また、キッチンと接するダイニングやリビングなどの間に50センチ以上のたれ壁を設けた場合には、キッチン以外の部屋では、火気使用室とならないため、内装制限による建材を使用する必要はありません。この垂れ壁のことを、ギロチン壁といいます。垂れ壁については気になるものもあり、マンション購入の際では、実物を見て初めてその存在に気づくことがありますので、確認が必要な部分とされています。
なお、耐火建築物や最上階にある部屋は「火気使用室」の対象とはなりません。