住まい・住宅関連の用語集

　第2種換気方式とは、排気口から自然排気で押し出して、外気を送風機で室内に供給する換気方式のことをいいます。
　この方式は、外部からの汚染物質が入ることを防止するために使用されます。主に無菌室や手術室などクリーンルームに採用される特殊な換気方法とされています。住宅で使うと、室内の湿気が躯体内に侵入してしまい、壁体内結露を起こすことがあるために用いることはありません。また、第2種換気方式は、設置コストが高いことを欠点としています。
　なお、機械換気とは、換気扇や送風機で強制的に行う換気方式のことをいいます。機械換気は、換気装置の組み合わせによって、第1種から第3種までの方法があります。給排気ともに機械換気で行なうものを第1種換気、強制給気と自然排気を用いるものは第2種換気（押し込み換気）、自然給気と強制排気を使うものは第3種換気（吸い出し換気）といいます。
　また、24時間常時機械を運転する常時稼働の連続運転、必要に応じて一時的に運転の間欠運転があります。さらに換気を行う範囲の違いによって、居間や寝室などを含めた室内全体を対象とした「全般換気」、汚染空気発生源など必要な場所だけ部分的に行う「局所換気」があります。機械換気のほかに、換気方式には、風圧や温度差を利用して換気する「自然換気」があります。
　自然換気とは、自然の力を利用し、室内の風力または室内外の温度差によって室内空気を入れ換えることをいいます。この外の風力や室内外の温度差を利用して換気する方法のことを第4種換気と呼んでいます。自然換気の主な方法は、換気口を建物の上部と下部に設けることで、暖かい空気が上昇する煙突効果を利用します。たとえば、部屋の窓を2ヶ所以上開け放して、風の通る道をつくったりする方法です。自然換気は、室外の風力と室内外の空気の温度差を利用して換気するものです。ただし換気量は不安定な方法とされています。