住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 壁構造とは、壁床を平板で構成する構造形式のことをいいます。
 壁構造は、柱と梁で構成されるラーメン構造とは異なり、壁で建物の荷重を支える構造のものをいいます。中層、低層建物で適しているため、マンションやアパートなどで用いられています。
 鉄筋コンクリートの場合は、壁だけで構成される構造です。建物の室内は、柱型や梁の出っ張りがなく、すっきりした室内空間になります。そして壁式構造では、壁が構造部材であるため、耐震的にも優れています。しかし、耐力壁が多く設置されるため、室内プランが制限されたり、大きな開放部を設けることはできなくなります。
 また、窓などの位置において、自由に設置することはできません。特に広い空間を構成する場合には、空間内に耐力壁ができるなどの問題もあります。このように壁式構造では、ラーメン構造に比べ、空間の自由度が低くなります。
 なお、壁式構造は、法令等によって5階以下の建物に制限されています。木造では、角材による枠と、構造用合板を組み合わせてパネル化にしたツーバイフォーという工法が代表的です。
 ツーバイフォー工法は、北米における木造建築の伝統的な工法で、壁式構造、枠組壁工法とも呼ばれています。ツーバイフォーは、釘と金物でつくられています。細部については、日本農林規格により規格寸法が定められています。ツーバイフォーは、パネル化による面で構成される構造にあり、非常に頑丈で耐震性や気密性があります。また寒冷地発祥の工法であるため、断熱性に優れています。
 ただし、ツーバイフォーは、壁で躯体を支えるために、日本の柱と梁で躯体を支える軸組在来工法のように開口部を大きくしたり、建物の形態や空間の検討における自由度は制限されます。増改築についても制約されます。


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