住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 非耐力壁とは、耐震壁や耐力壁ではない壁のことをいいます。
 非耐力壁は、構造上の主要な部分とはならない壁のことをいい、建物の上部などから力を負担しない壁のことです。また、非耐力壁は耐力壁とならなくとも柱に取り付けることによって、部分的に地震力などに対する抵抗が増大するとされています。これは建物の剛性が強化されることをいい、重心と剛心のずれによる偏心による建物の破壊から防ぐことができます。
 例として、阪神・淡路大震災では、非耐力壁がRC鉄筋コンクリート造の柱や梁に取りついていたことにより、建物の大きな破壊から逃れたという例があります。
 なお、剛心とは建物の、強さの中心のことをいいます。建物には重さの中心としての「重心」がありますが、それとは別に、地震の時などで、その揺れに耐えようとするその建物が持っている強さの中心点、「剛心」というものがあります。
 地震が起こると、建物に水平の力が加わりますが、その力は重心に最も強く働くことになります。「剛心」は、その床板の水平面内の回転の中心のことをいいます。しかし建物の一番強い部分は剛心であるため、重心と剛心の距離が離れていると、そこに「ねじれ」が起こして建物に損傷を与えてしまうことになります。
 この現象を避けるためには、耐力壁などをバランスよく配置して、重心と剛心の距離を近づける設計必要とされています。


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