蹴上げとは、階段の一段の高さのことをいいます。
建築基準法によって、階段とは、住宅の場合、幅75センチ以上、蹴上げ23センチ以下、踏面15センチ以上と決められています。蹴上げが高いと、昇降しずらくなり、踏面との関係も悪いと、歩幅が合わなくなります。そこで、階段に合った設計が重要とされています。
なお、階段には、折り返し階段、直階段、廻り階段、螺旋階段などの形状があります。蹴上げは、階段の違いによっても昇降のしやすさは変わります。折り返し階段とは、途中に踊り場を設けた階段で、折り返し方向を変えて上がる階段のことをいいます。
折り返し階段は、コの字型であり、途中に踊り場が設けられていることから、安全性が高くなる階段とされています。また、直階段とは、一直線になっている階段のことをいいます。直階段は、上階から下階まで一直線で結ばれています。
直階段は、階段のなかでもシンプルな構造で、工事費用も他の階段を設置するよりも安いことから、一般住宅でもよく用いられています。また、直階段は、見通しのよい階段で、種類として、下廻り階段、上廻り階段、上下廻り階段などがあります。
ただし、直階段では、バランスを崩した場合、下まで転がり落ちてしまいます。そこで、階段の途中において、踊り場を設けることで問題を防ぐことができます。