流動化コンクリートとは、硬練りのコンクリートを一時的に流動性の高いコンクリートにすることいいます。
流動化コンクリートは、あらかじめ単位水量の少ない比較的硬練りのコンクリートに、流動化剤を添加して、一時的にスランプの大きい流動性の高いコンクリートにすることをいいます。
そして、まだ固まっていないコンクリートの作業性の難易度を示すことを、ワーカビリティといいます。
ワーカビリティは、「施工軟度」といわれ、生コンの打ち込みやすさを表しています。これは、スランプ値で表されるのが普通で、軟らかいコンクリートほどワーカビリティが高いものとされています。また、ワーカビリティには、水分量の多さやコンクリートの流動性、そしてコンクリートの粘り、材料分離への抵抗性などの要素が関係しています。スランプの値が大きいほどコンクリートは軟らかくなります。フレッシュ・コンクリートは、柔らかいほど、施工しやすく、水分が多くなります。しかし、水分が多いコンクリートでは、コンクリートの品質に問題がでてきます。
なお、流動化コンクリートは、プレキャスト工場製品などにおいて多く使われています。