最小限住宅とは、生活に必要な最小限の要素を取り入れた住宅のことをいいます。
最小限住宅は、近代建築国際会議(CIAM)の大会テーマであって、戦後、日本では、合理性の追求や使いやすさをもとに、生活に必要な最小限の要素を取り入れた住宅として定着しています。
小型住宅や最小限住宅のことをミゼットハウスといいます。最近は郊外の広い一戸建てよりも狭くても都心に家を持ちたいという人々が増えています。
そこで、狭い土地に建てられることも多くなっています。一般的に15坪(約50平方メートル)程度の土地に建てることがあり、この狭い土地に、3階建て住宅なども建てたりします。狭い土地に建てられる住宅の多くは、整形地と呼ばれる正方形や長方形に近いものとは違い、変形地と呼ばれる土地に多く建てられています。
なお、変形地とは、三角形やL字型などの形、または傾斜などの状態のものをいいます。有効的に活用できる整形地よりも不動産価値が低いために、都心においては入手しやすく、狭小住宅の人気の一つともなっています。
最小限住宅は、このような台形や三角形など、変形地に建てるために、計画上のデザインの工夫も必要となっています。