住まい・住宅関連の用語集

　手すり壁とは、建物の屋上に先端に設けられた低い壁のことをいいます。
　手すり壁は、パラペットとも呼ばれ、建物の屋上やバルコニーなどの周囲に壁を立ちあげる形で作られる壁のことをいいます。吹き抜け廊下などにも用いられますが、手すり壁は、主に陸屋根式の構造物の先端を保護するために、建物の屋上に用いられることが多くあります。屋根スラブと壁との接合部分、立ち上がり部分の防水効果を補強するために設けられます。
　また、手すり壁は、店舗の屋上や正面、看板などを取り付けるための壁において、外観の意匠上、重要なものとなっています。
　なお、パラペットと呼ぶ場合は、英語で、欄干や胸墻(きょうしょう)などを意味しています。「胸墻」とは、戦場で敵弾を防ぎつつ、味方の射撃がしやすいように胸の高さほどに築かれた盛り土や戦場で兵士を保護するために盛り上げた土のことをいいます。同様に、西洋の城郭や要塞などで、防護用に備えた低い壁のことをいいます。
　また、古代日本では、城の上にあったのは「姫垣」のことをいいます。