琉球瓦とは、沖縄で用いられている赤い瓦のことをいいます。
琉球瓦は、平瓦に当たる女瓦の上に、丸瓦に相当する男瓦を載せています。また、継目は白の漆喰で塗り固めています。そこで、赤と白の屋根で、沖縄独特の町並みを形成しています。現在、沖縄の瓦メーカーでは伝統的な赤瓦だけでなくS型瓦も生産されています。
なお、S型瓦とは、鉄筋コンクリート造の住宅などで使われているものをいいます。瓦は、古くから寺院などに使われていることから、日本の伝統的な文化ともなっています。特に平瓦と丸瓦を交互に使った伝統的な本瓦葺きや、桟瓦を使った桟瓦葺きは、日本の家屋の屋根に多く見られるものです。また、沖縄では、独自の文化を形成し、琉球瓦が多く普及しています。
日本の瓦は、陶器製のものが多く、スタイルや産地などにより千種類以上あり、最近では、セメントやスレートなどで作られた瓦もあります。ただし、瓦は、台風などの風雨に対して、効果がありますが、重量があるため、木造住宅などでは構造的に負荷が高くなるという心配もあります。
最近発生する地震による被害では、瓦葺屋根の建物の倒壊がよく見られます。そのため、近年、築年数が経つ瓦葺屋根の木造住宅の耐震化がすすめられています。