レミコンとは、工場生産されて、ミキサー車で現場に運ばれるコンクリートのことをいいます。
レミコンは、水分量と関係し、その軟らかさ(スランプ)と空気量で表されます。レミコンは、長時間、固まらないように、ミキサー車で規定以上の水を混ぜます。ワーカビリティは、「施工軟度」ともいわれ、生コンの打ち込みやすさを表しています。これは、スランプの値が大きいほどコンクリートは軟らかくなります。
ワーカビリティは、水分量の多さやコンクリートの流動性、そしてコンクリートの粘り、材料分離への抵抗性など要素が関係するために、経験的な面も必要になるとされています。水セメント比とは、コンクリートの強度を表す指標のひとつで、主要な材料である水とセメントとの割合のことをいいます。水量をW、セメント量をCとすると、「W/C」の百分率で示すことができます。水が多いほど、練り混ぜしやすくなり、コンクリートを打ち込みやすくなります。
ただし、コンクリートの強度は低下してしまいます。
そこで、建築用コンクリートについて、水セメント比は、50〜65パーセントが標準とされています。また、コンクリートの作業性についての難易度を示すワーカビリティが高くなると、水が多いことがあります。施工のしやすさを求めすぎないように注意しなくてはなりません。水が多くなると、強度が下がってしまい、欠陥コンクリートになる可能性があります。