折り返し階段とは、途中に踊り場を設けた階段で、折り返し方向を変えて上がる階段のことをいいます。
折り返し階段は、コの字型であり、途中に踊り場が設けられていることから、安全性が高くなる階段です。
踊り場とは、階段の途中に設けられた幅の広い平坦な踏面のことをいいます。踊り場は、階段を昇降するときに危険防止と小休止のために設けられるものです。また、階段の方向を変えるときにも付けられます。一戸建て住宅などでは、直線階段に比べて転倒などによる危険性も低くなったり、少ないスペースで階段を設けることができるというメリットがあります。そして、階段下はトイレの物入れなどとして利用することができます。住宅以外の建物では、踊り場にベンチなどをおいて、休憩場所として活用しています。また踊り場を設けることにより、階段の昇降による負担が軽減されます。
なお、踊場の設置に関しては、建築基準法において、幅と奥行きや段の高さの最大寸法と最小寸法について、最低基準を定められています。
なお、階段には、直階段、廻り階段、螺旋階段などの形状があります。