添え柱とは、腐朽している柱の一部について部材を継ぎ足すことをいいます。
添え柱では、具体的に柱の腐朽部分をかき出して、防腐剤を塗布して部材を継ぎ足します。住宅の土台などに使われる防腐や防虫、防カビ用の薬剤には、木材保存材が使われます。木材保存材は、木材の防腐剤や防虫剤のことで、あらかじめ工場で薬剤を加圧注入する圧入処理方式と、現場で塗布する表面処理方式があります。
なお、現場で部材を継ぎ足す添え柱では、表面処理方式が主流となっています。
また、木材保存材の種類としては、クロム銅、ヒ素化合物、アルキルアンモニウム化合物、ナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛、クレオソートがあります。
ただし、クレオソートや有機リン系や、現場処理で用いるピレスロイド系薬剤は、シックハウス症候群などの健康被害について指摘されたため、2003年、改正建築基準法の施行により、シックハウスへの規制が行なわれています。
シックハウス対策で規制される化学物質とは、シックハウス症候群の原因となるクロルピルホス、ホルムアルデヒドのことです。
また、ホルムアルデヒドについては、建材面積の制限や換気設備の設置について義務付け行なわれ、法改正では、住宅などで使用される建材については等級が表示されるようになっています。