住まい・住宅関連の用語集

　専用住宅とは、店舗や事務所、作業場など、業務に使用される部分を持たない居住用の住宅のことをいいます。
　専用住宅には、性能や構造によって様々な形態や種類があります。たとえば、構造では、在来工法や輸入住宅などの枠組み式方法などがあり、性能では、環境に配慮した住宅や省エネ、高齢化に対応した住宅などがあります。中でも最近注目されている住宅は、将来的なライフスタイルや建物の耐久性を考慮したSI住宅というものがあります。
　SI住宅とは、建物の柱、梁、床などの構造躯体と、住戸内の内装、設備などに分離した集合住宅のことをいいます。SI住宅の「S」は、柱、梁、床などの構造躯体をスケルトン（Skeleton）の頭文字Sのことで、「I」は、住戸内の内装、設備などをインフィル（Infill）の頭文字Iのことを指しています。
　また、スケルトンとは、一般的に住宅では柱や梁などの基本構造部分（構造躯体）のことを指していい、「骨組み」「骨格」という意味があります。そして、インフィルは、住戸の中にある内装や間仕切りの造作などのことを意味しています。
　SＩ住宅とは、この耐久性が高いスケルトンと、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に変更できるインフィルを分離することで、長持ちする住宅のことを目指しています。そこで、スケルトンは長期間の耐久性をもち、インフィル部分は住む人の多様なニーズやライフスタイルの変化に合せて自由に変えられるという可変性をもつことから、物理的にも社会的にもその効果について重視されているものです。
　SI住宅は、国土交通省などにおいても「100年住宅」の1つのあり方として推進されています。