シンメトリーとは、中央垂直軸を左右対称とした建物の外観などのことをいいます。
シンメトリーは、建物の外観上、構造上においてバランスがよく、左右対称のことをいいます。輸入住宅などに多くみられる形態で、対象軸の両側で釣り合うシンメトリーは、視覚上、安定した形態となります。シンメトリーは、かつて古代ギリシャにおいて、比例や数に関係していたものです。
シンメトリーは、造形上の安定したバランスのよい比例を意味するシムメトリアを語源としています。そこで、古代ギリシャでは、1対ルート2の関係のこともシムメトリアと呼んでいました。
また、古代ギリシャより、最も均整のとれた美しい比例の関係とは、黄金比例と呼ばれています。黄金比例は、黄金分割ともいい、ある線分を2分したときに、大きい部分と小さい部分の比が、全体と大きい部分との比に等しくなるような比率のことで、1:1.61803・・・となることをいいます。この比率で作った長方形を「黄金比長方形」と呼んでいます。
なお、シンメトリーに対して、左右が非対称のことをアシンメトリーといいます。