エネルギー消費効率とは、消費電力1kW当たりの冷却や加熱能力を表した値のことをいいます。
成績係数は、Coefficient Of Performanceといい、その頭文字を取ってCOPと略称します。この値が大きいほど効率が良く、ランニングコストも安くなることを表しています。省エネ法の改正では、エアコンに関する省エネ性の基準について冷暖房平均COPを用いています。
エアコンの場合、暖房と冷房のCOPがあり、冷暖房兼用のものは両者の平均値で表されます。
また、給湯器でも同じ指標を使っています。高効率のガス給湯器には潜熱回収型給湯器があります。
潜熱回収型給湯器とは、耐腐食性に優れた金属製の二次熱交換機を用い、排ガスに含まれる水蒸気が水に戻るときに放出される凝縮熱を回収します。それを再利用することで、熱効率を95パーセントまで高める機器です。また潜熱を回収する方法のことを「コンデンシング技術」ともいいます。
さらに暖房機能を利用する場合は89パーセントとなり、潜熱回収型給湯器では、ガスの使用量も13パーセント削減できるとされています。
なお、従来のガス給湯器では、排気ロスが20パーセントあり、熱効率については、80パーセントとなっています。