住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 次世代省エネルギー基準とは、住宅の省エネルギーに関して定めた基準のことをいいます。
 次世代省エネルギー基準は、建設省(現国土交通省)が1980年に制定以来、改正を繰り返し、1993年に21世紀の住宅づくり基準を制定しています。住宅を建てる際の省エネ基準は、「建築主の判断基準」と「設計、施工の指針」に適合させる必要があります。この次世代省エネルギー基準に適合する住宅のことを省エネルギー住宅といいます。
 この省エネルギー基準では、住宅の断熱性と気密性を高めることを目的として、光熱費の軽減や各居室の温度差が少なくなる快適な生活、建物の劣化防止、地球温暖化の防止などを推進します。たとえば、夏の日差しをどれくらい遮り、冬の日光をどれだけ取り込めばいいかということを、建物の省エネルギー設計に当たって判断するための指標、日射取得係数があります。
 日射取得係数とは、日射取得性能、または日射遮蔽性能を表しています。夏季の「建物による遮蔽がないと仮定した場合に取得できる日射量」に対する「実際に建物内部で取得される日射量」の比率をμ値と表します。そして、この数値が小さいほど、日射による熱量が少ないことになり、冷房に対するエネルギー消費が抑えることができます。
 なお、次世代省エネルギー基準には、冷房期間中の夏期における日射取得係数の上限について地域ごとに基準が定められています。また、住宅の断熱性能を数値で表したものを熱損失係数といい、建物全体で一定の時間に熱がどれだけ失われるかについて指標を示しています。
 熱損失係数は、室内外の温度差が1度のとき、家全体から1時間に床面積1平方メートルあたりに逃げ出す熱量のことをいいます。外壁や天井、床、屋根などを伝わって、住宅の各部位ごとに熱が逃げる量と、換気やすきま風などの漏気によって失われる熱量を合計して、延床面積で割ったものが熱損失係数となります。これをQ値と呼び、数値が小さいほど、断熱性能や気密性が高いことを表しています。
 規模の違う建物の省エネルギー性能の違いを比較することができ、次世代の省エネルギー基準には、地域ごとにQ値の基準を定めています。


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