通し柱とは、土台から軒まで1本の材が通る柱のことをいいます。
通し柱は、上の階の床や屋根を支えるために垂直に立てて使われる部材のことで、柱は、梁などとともに木造などの軸組工法で使用されています。
建築基準法では、柱は主要構造部と規定され、建物の構造上、最も重要な部材とされています。管柱の大きさは、105ミリメートルおよび120ミリメートル角であり、杉や桧、ヒバ、ベイスギ、ベイヒバ、集成材などが一般的に使用されます。
なお、通し柱に対して、木造軸組の在来工法で使われる構造部材の管柱があります。梁や胴指しなどの横木によって区切られた柱で、木造2階建以上の建物で、その階のみに建っている柱のことをいいます。構造的に1階においては、2階の床を支える梁や胴指しにかかる力を土台に伝える役割にあり、2階においては、小屋梁や桁にかかる屋根の荷重を受け、梁や胴差しに伝える役割を果たします。
柱は、場所や建物によってこれよりも太いものが使われることがあります。伝統的な住宅では、「大黒柱」という太い柱が使われています。