住まい・住宅関連の用語集

　F☆☆☆☆とは、建材のホルムアルデヒド放散の等級表示のことをいいます。
　「F☆☆☆☆」の「F」とは、ホルムアルデヒドのことで、放散量を4段階で表示したものです。これは、「☆」の数が多いほど、放散が少ないことを意味し、最も少ないものを「F☆☆☆☆」を表します。
　なお、ホルムアルデヒド発散等級とは、住宅表示性能制度における建材のホルムアルデヒド発散量に関する表示のことをいいます。ホルムアルデヒドは、合板や内装材、家具、防腐剤、殺菌剤などに多くの建材に使用されてきましたが、2003年の建築基準法の改正でシックハウス対策が強化され、ホルムアルデヒドに関する等級や性能について表示が義務付けられるようになっています。
　ホルムアルデヒドは、0.05〜0.08ppmで臭いを感じますので、厚生労働省は室内濃度については0.08ppmと定めています。また、JASとJISに共通の基準値を設け、国土交通省は、一定の建材などに表示を義務付けています。そして、住宅性能表示制度では、「ホルムアルデヒド対策」「換気対策」「室内化学物質等の濃度等」の3項目において評価と表示が行われるようになっています。「☆」の数により、建材および塗料について使用面積の制限が設けられています。
　F☆☆建材の放出量は、平均値1.5ミリグラム/L　最大値2.1ミリグラム/Lの建材を使用し、使用面積に制限があり、F☆☆☆よりも使用面積は少なります。F☆☆☆建材の放出量は、平均値0.5ミリグラム/L　最大値0.7ミリグラム/Lで、使用面積に制限があります。F☆☆☆☆建材の放出量は、平均値0.3ミリグラム/L　最大値0.4ミリグラム/Lで、使用面積に制限はありません。