ダクトスペースとは、換気や空調などのために、空気を送る管を収納する場所のことをいいます。
室内では、衛生上、良好な室内環境を保つために、機械換気設備を使って、室内の汚れた空気と屋外の新鮮な空気の循環が必要です。ダクトは、換気や空調設備の通路を設ける配管のことをいい、空気の調節や換気に際して空気を送る管路です。ダクトは、亜鉛鉄板、亜鉛メッキ鉄板などを切断して折り曲げた箱状のものでつくられています。形状は、四角形で、ダクトは、主に天井の中に納められています。ダクトスペースは、これらの複数の管を納めるときに設けられ、ダクトスペースには、コンクリート製などのものが多く用いられています。
なお、ダクトを収めるために、二重天井にしたり、換気用ダクトの設置が行なわれます。ただしダクトスペースを設けると、そのほとんどは天井から出張ってしまいます。そのため、天井高について確認する必要もあります。
また、躯体構造に支障がない範囲で、鉄筋コンクリート造の壁、床、梁などに貫通する設備管、スリーブを埋め込む工事が行われることがあります。