住まい・住宅関連の用語集

　ピンタンブラー方式とは、シリンダー錠を使った開閉機構のひとつのことをいいます。
　ピンタンブラー方式は、直径3ミリ程度の細長いピンをタンブラー（障害子）に用いたタイプのものです。複数の同じ長さのピンが、異なる位置で切り離されて2つに分断され、ロック状態では、ピンがスプリングで鍵穴側に押しつけられ、分断面が揃わず、内筒は回転できなくなっています。鍵を挿入してきざみの高さに応じ、ピンが押し上げられると、分断面が外筒と内筒の接触面(シャーライン)に整列して、内筒が回転できるというしくみになっています。
　なお、防犯性能の高い建物部品につけられる制度として、CPマークがあります。これは、住宅などの侵入に5分以上耐えられると評価された防犯性能の高い建物部品に与えられるマークで、警察庁、国土交通省、経済産業省と民間関係団体で構成される「官民合同会議」が行なう厳しい試験にパスする必要があります。各部品により破壊に耐えられる時間に幅があるため、この場合の5分間が目安となっています。
　鍵、玄関ドア、サッシ、ガラス、面格子など、「防犯性能の高い建物部品目録」として17種類の部品、3,611品目(2007年8月31日現在)について、ホームページにおいて公開されています。
　なお、2000年から、ピッキングに強いシリンダー錠を公的に認定するCP-C錠認定制度と、住宅の出入口の開き戸に付けられる錠前のうち、防犯性の高いものを公的に認定するCP錠認定制度がありましたが、2004年のCPマークにより、これらは廃止されています。