住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 価格査定マニュアルとは、財団法人不動産近代化センターが作成した宅地や建物の評価額の標準モデルのことをいいます。
 価格査定マニュアルは、土地、戸建住宅、中古マンションについて、立地、交通利便性、周辺環境、標準建築費、築年数、事例比較、仕上げ、間取りなどの多くの評価項目を用い、査定の根拠となるものです。
 価格査定は、売却依頼を受けた不動産について、宅地建物取引業者が専門的な観点から成約見込価格を算出することをいいます。また、価格査定は、媒介契約の締結に際しては書面へ記載しなければならず、客観性のある実際的な価格とする必要があります。
 なお、査定価格は、中古物件を対象に売買するときに、不動産会社が示した価格のことをいいます。中古住宅を査定する場合、価格を決めるには、物件の購入時の価格、契約関係の資料や登記資料、リフォーム履歴などを参考にします。さらに、物件の維持管理状況などを確認し、路線価や公示価格、周辺地域での取引事例などを参考にし、適正と思われる価格を算出します。
 ただし、この価格査定では、業者によって有料、無料がありますので、あらかじめ確認が必要です。また、売主に価格を助言するときには、宅建業法においてその根拠を示すように義務づけられています。
 なお、価格査定は、不動産流通近代化センターの「価格査定マニュアル」などが使われ、周辺の類似事例と該当物件を比較し、その時の相場を加えて決定しています。この査定価格は、不動産鑑定士が決める正式な鑑定評価とは異なります。


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