コンピュータ庁とは、登記事務をコンピュータで処理する登記所のことをいいます。
コンピュータ庁では、従来の紙の登記簿に代わって、磁気ディスクによる登録記録が原則とされています。不動産登記においては、不動産登記をオンライン申請できる登記所、オンライン庁があります。
オンライン申請では、インターネットを利用したオンラインで不動産登記の申請ができることをいい、法律上の名称は「電子申請」といいます。2005年に施行された改正不動産登記法により、インターネットによるオンライン化が進められたものです。登記申請は原則としてオンライン申請によるものとされるようになり、法改正後には、オンライン申請が可能な登記所の整備が行なわれました。そこで、2008年、すべての法務局(本局、支局、出張所)において、オンライン申請が可能となっています。
オンライン申請は、不動産登記法の改正によって創設された申請方法で、登記申請者の負担軽減等のため新設されたものです。オンライン申請では、法務省オンライン申請システムにユーザー登録をしているものが、法務省オンライン申請システムへ接続することで、申請情報を送信できます。
従来、不動産登記は、書面やディスク等で申請する書面主義であり、権利の登記を申請するものは、直接登記所に出頭する出頭主義とされていましたが、オンラインによる申請によって負担が軽減されました。また、申請におけるセキュリティの確保のために、電子署名、電子認証の仕組みを利用して、なりすましやデータ改ざんを防止するようになっています。