管理業務主任者とは、マンションの管理事務に精通している専門家のことをいいます。
管理業務主任者とは、国が実施する管理業務主任者試験に合格した者で、2年以上の実務経験など、一定の基準を満している場合には有効期間は5年の「管理業務主任者証」が交付されます。管理業務主任者は、マンション管理業者が管理受託契約をする場合、マンションの区分所有者や管理組合の管理者に重要事項や書面交付説明をする義務があります。
なお、管理業務主任者は、マンション管理会社に所属します。管理会社とは、「マンション管理業者登録簿」に登録されている事業者のことをいい、マンション管理組合と管理委託契約を結んで、管理業務や保守業務、管理人業務などを行います。
マンション管理業は、国土交通省において登録され、5年毎の更新が義務付けられています。マンション管理事業者は、国土交通省の監督下に置かれ、「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」に規定された業務に違反すると、国土交通大臣から業務停止命令や登録の取り消し処分を受けることになっています。
マンション管理業者に対する規制は、次の内容です。
・管理業務主任の設置、事務所ごとに一定数の専任の管理業務主任者を置かなければなりません。
・重要事項の説明、管理組合と契約を結ぶとき、管理業務主任者は重要事項の説明義務があります。
・管理事務の報告、書類の閲覧義務・秘密保持義務があります。