住まい・住宅関連の用語集

　売出価格とは、不動産広告などに掲載されている中古物件の価格のことをいいます。
　中古物件の場合、売主が個人の場合が多く、物件の維持管理状況、早急な売却希望などの売主の事情よって価格設定も変わります。また、そこで、必ずしも市場動向を反映した価格で売りだされるとは限らなくなります。
　売出価格は、売り主の売りたい価格や、「査定価格」を参考にした仲介会社などが査定した価格になります。
　なお、査定価格とは、中古物件を対象に売買するときに、不動産会社が示した価格のことをいいます。中古住宅を査定する場合、価格を決めるには、物件の購入時の価格、契約関係の資料や登記資料、リフォーム履歴などを参考にします。さらに、物件の維持管理状況などを確認し、路線価や公示価格、周辺地域での取引事例などを参考にします。そして、適正と思われる価格を算出します。
　ただし、この価格査定では、業者によって有料、無料がありますので、あらかじめ確認が必要です。また売主に価格を助言するときは、その根拠を示すことについて宅建業法で義務づけられています。
　不動産流通近代化センターの「価格査定マニュアル」などが使われ、周辺の類似事例と該当物件を比較し、その時の相場を加えて決定しています。
　なお、この査定価格は、不動産鑑定士が決める正式な鑑定評価とは異なります。