住宅ローン金利とは、住宅ローンなどの借入金(元金)に対してかかる利息割合のことをいいます。
金利とは、利息を元金で割ったものをいい、変動金利、一定期間固定金利、全期間固定金利のことを住宅ローン金利といいます。変動金利型は、短期プライムレート(短プラ)をベースに一定の利率を上乗せしたものが基準金利(店頭金利)となります。
短期プライムレートとは、民間金融機関が信用力の高い優良企業に貸し出すもので、貸出期間は、1年未満の最優遇貸出金利のことです。変動金利では、日銀の政策金利によって変更されると、金融機関も短プラを見直して変更します。一定期間固定金利は、「円金利スワップレート」という市場金利がベースになり、市場金利は日々変動し、各金融機関はその動きに合せて毎月金利を決定しています。
固定金利は、ローンの金利が借入時から返済終了時まで変わらない金利のことで、フラット35が代表的です。返済額が一定なので、生涯の資金計画も立てやすいというメリットがあります。ただし将来金利が下がっても低金利の恩恵は受けることはできません。全期間固定金利は、新発10年物国債の金利がベースとなっています。
なおフラット35は、最長35年の長期固定金利住宅ローンです。民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して行なう金利変動がない住宅ローンです。フラット35のメリットは、長期返済計画が可能で、住宅ローンにおいて必要な保証料が不要となります。また繰上げ返済手数料も無料です。
フラット35では、融資対象になる住宅には最低床面積や建設技術などに条件があります。住宅金融支援機構が独自に設けた技術基準によって、物件検査を実施しているために品質に対する安心感があるとされています。
フラット35には、保証型と買取型があります。買取型は、民間金融機関が扱う住宅ローン債権を機構が買い取り、信託したうえで、それを担保としたMBS(資産担保証券)を発行するものをいいます。債権者は機構に移り、金融機関はローン返済の窓口となります。
保証型とは、民間金融機関の扱う住宅ローンに住宅金融支援機構が住宅融資保険を付けて、それを担保として発行された債権などに関わる元利払いを保証するものです。金融機関自身が債権者に止まって証券化業務を行なうため、融資条件の自由度が高くなります。