工事監理とは、設計図書に照ら合わせて、設計図書の通りに工事が行われているかどうかについて確認を行なう業務のことをいいます。
住宅や建築の工事監理は、建築基準法により、建築士の資格を持つ者が行なわなくてはならないことを規定しています。建築基準法では、一定規模以上の建築物を建築する場合、建築物の安全性を確保するために、工事監理者を定めなければならないとなっています。
工事監理は、設計と施工の間を仲立ちする役割にあり、設計の内容をチェックし、その意図を施工者に正確に伝え、工事が指示通りに進んでいるかどうかを確認します。
ハウスメーカーや工務店では、設計と施工は一括して委託することが多く、工事監理は、これらの会社に関係する建築士が行なっています。しかしこの場合では第三者によって行なわれることが理想とされています。
工事監理の業務内容として、設計意図を施工者に正確に伝達、施工図等を設計図書と照らして検討や承諾、工事が設計図のとおりであることを確認すること、工事監理報告書、関係図書の建築主への提出することなどがあります。