住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 防音サッシとは、窓やドアなどの開口部から入ってくる空気音を遮断することができる性能の高いサッシのことをいいます。
 防音サッシとは、JIS規格の「T-1」以上の遮音等級があるものをといいます(「T-1」とは、旧「Ts-25等級」に相当し、500Hz以上の中高周波数帯で25dBの音を減らす効果があり、平均透過損失は、20dB強です)。
 サッシは、樹脂よりもアルミ、一重サッシよりも二重サッシ、そして気密性が高いほど遮音性や防音効果が大きくなります。また建物の遮音性能を表す指標には遮音等級があり、音には空気の振動で伝わる空気音と固体を振動させ伝わる固体音があります。
 日本工業規格では、サッシやドアからの空気音の伝わりにくさをT-1からT-4の等級で表します。これらは数字が大きい方ほど遮音性能が優れていることを意味しています。また透過損失とは、壁や床などの遮音性能を表す数値のことで、記号はTL、単位は「dB」(デシベル)で表されます。
 透過損失は、壁などの材料層への入射音と、それによる材料層から中に入った音の大きさの差(音圧レベル差)のことをいいます。そして、空気中を伝搬する音や固体を伝搬する音などを遮断する防音材料には、人の声など空気振動によって伝わる音を吸収する吸音材料と、音を伝えにくくする音響透過損失の大きな遮音材料、固体の振動で伝わる固体音を吸収する制振材料などがあります。
 吸音材料には、グラスウールやウレタン系など内部にすき間や空気の気泡がある多孔質などの柔らかい材料が使われ、遮音材料を高めるものとして、コンクリートや鉛、鉄板などの重い材料などが使われます。また、振動を吸収するための制振材料には、ゴムやプラスチックなどが使われています。
 防音材料は、外部からの騒音や振動を抑えると同時に室内の吸音性を高めて残響時間を短くし、専門的な防音室などのほか、生活騒音から居住者を守るために、住宅建築の建材などで用いられています。両方の材料を組み合わせることで、音を遮断する性能(防音性)をよくすることができ、効果的な防音対策ができます。


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