住まい・住宅関連の用語集

　競売物件とは、差し押さえられた不動産について、地方裁判所が競売にかけて売却する物件のことをいいます。
　競売物件は、ローン破たんなどで債務の履行ができずに競売にかけられた物件では、一定の期間を決めて入札が受け付けられます。入札には、公示した最低入札価格以上で一番高く入札したものが購入できる「期間入札」と、期間中に入札が1件もなく売れ残った物件を先着順で任意に売る「特別売却」があります。
　競売による物件では、一般市場価格より安く手に入れられるというメリットがありますが、権利関係が複雑になっていることも多く、綿密な事前調査も必要な物件とみられています。
　なお、不動産物件を対象としたオークションのことを不動産オークションといいます。競売は、裁判所の競売物件や国有地などの入札を意味していましたが、1999年、不動産オークションが解禁されたことで、不動産流通の1つとして定着されています。不動産オークションは、不動産会社やコンサルタントが新しく導入したシステムで、新築や中古の居住用マンション、居住用の一戸建て、賃貸マンション、オフィスビル、土地などの不動産を対象として取引されています。
　これらは、個人や法人が所有する物件で、不動産オークションでは、インターネットサイトなどを通じて行われるため、だれでも参加できるといい特徴をもっています。インターネット以外のオークションでは、ホテルなどの会場で開催される場合があります。