高架水槽とは、中高層のビルやマンションなどの給水設備で、屋上などに設置されるタンクのことをいいます。
高層建築物では、水道本管から受水タンクに水をためて、ポンプで高架水槽まで押し上げ、高架水槽から落下する勢いで各住戸に給水する方式です。この給水方式では、建物所有者が受水タンクや高架水槽などの給水設備を管理します。また受水タンクや高架水槽の衛生管理のために、定期的な点検と清掃を行なう必要があります。高架水槽は、ビルやマンションの屋上に設置されます。これを搭屋と呼びます。
塔屋とは、ビルやマンションの屋上で上に突き出した部分のことで、建築面積の8分の1以内である場合には、建築基準法において階数に含まないものとされています。ただし居室として利用することはできません。搭屋は、高架水槽のほか階段室やエレベーターの機械室、倉庫などとして利用されることが多くあります。
なお、搭屋は、ペントハウスと呼ばれることもありますが、この場合は、欧米の屋上や最上階のテラス付き高級住宅を意味しています。