公的融資付とは、あらかじめ旧住宅金融公庫の融資がセットされた分譲住宅のことをいいます。
民間デベロッパーや住宅供給公社などが、計画段階から公庫の審査を受けた新築マンションや建売住宅について、他の種類の公庫融資に比べて融資額などが優遇されています。公的融資付では、物件ごとに申し込み時期や融資額などの条件が設定され、一般公開で募集して抽選で購入者を決める仕組みとなっていましたが、2001年度に事業承認を受けた物件を最後に、この融資制度による新規の分譲はなくなりました。
なお公庫融資付に対して、先着順で申し込むことができた「公庫融資利用可」があります。公庫融資利用可とは、旧住宅金融公庫の「マンション購入融資」や「建売住宅購入融資」が利用できる分譲住宅のことをいいます。
広告や募集パンフレットなどに「公庫利用可」「公庫融資が利用できます」などと表示され、この分譲住宅は、公庫の条件に合っているかどうかを調べる「適格認定」の手続きが必要となっていました。