縁甲板とは、住宅の板敷きの部屋や廊下の床材に使われる板のことをいいます。
縁甲板は、厚さ15ミリメートル〜18ミリメートル、幅8センチメートル〜12センチメートルのもので、両側を本実(ほんざね)加工したものを呼んでいます。縁甲板は、壁や天井の仕上げ材として使用され、木口面も加工したものは、フローリング板として用いられます。また甲板より幅の広いものを「幅広板」といいます。
縁甲板の材料として、針葉樹では、ヒノキやスギ、マツ、広葉樹ではブナ、ナラ、カシ、クリ、輸入材ではラワン、アピトン、チーク材などが使われます。
なおフローリングは、日本農林規格で、次のように分類されています。引き板でつくられた天然木による無垢材の単層フローリング、薄くスライスした木を張り合わせた合板や集成材でつくられた複合フローリング、さらにフローリングブロック、フローリングボード、モザイクパーケットなどに分類しています。
このほか、傷がつきにくいもの、汚れにくいものなど、価格や性能まで違うフローリングは数百種あるといわれています。たとえば、よく使用される複合フローリングは、メンテナンスが比較的に容易であるとされ、遮音性を重視したフローリングはマンションで使われることが多いようです。