住まい・住宅関連の用語集

　地盤保証とは、不同沈下など地盤が原因で損害を受けたときに保証するシステムのことをいいます。
　住宅保証機構では、住宅性能保証制度とセットで利用できる地盤保証制度を設けています。登録された地盤会社が、地盤調査を実施し、考案された地盤補強工事や基礎形式で建築された住宅が不同沈下した場合に、再発防止の地盤補強工事や建物の修復工事費用、仮住まいの費用などについて保証する制度のことをいいます。地盤保証の保証期間は引渡日から10年間、最高5,000万円まで保証されますが、民間の地盤保証システムでは、会社や契約によって内容が異なっています。
　なお不同沈下とは、不均衡な応力が発生することにより、地盤や建物が不ぞろいに沈下することをいいます。不同沈下は、部分的に異なる沈下を起こし、建物が斜めに傾いたり、沈み込んだりします。不同沈下の原因として上げられるのは、盛土や埋立地の締め固めや、軟弱基盤の地盤補強工事が不十分であったり、基礎地盤固めが不均一であることが原因とされています。
　また地中の土塊や有機物の腐食できた空洞が原因で圧密沈下することがあります。不同沈下により、建物にはひび割れや歪みが生じます。ひび割れから亀裂が入ったりし、鉄筋などの腐食が進みやすくなります。また隙間が生じて風が入ったり、雨漏りの原因になることがあります。建物では、ドアの開け閉めにも支障がでたり、荷重のバランスが崩れるなど、建物に大きな負荷がかかります。さらに、倒壊の危険性も出てきます。