温泉利用権とは、温泉にかかわる権利のことをいいます。
温泉利用権には、温泉の湧いている土地の所有権、温泉をくみ上げる権利(湯口権)、温泉を引いて利用する権利(引湯権)の3つがあります。また引湯権を持つ人からお湯を分けてもらうことを分湯権といいます。温泉付きの別荘などを購入して温泉権利金を支払う場合は、分湯権を取得することになります。
温泉権利金とは、温泉を引く権利を得るための費用のことをいい、温泉引き込み料と呼ぶ場合があります。マンションでは、温泉権の有効期間は10年程度で、1戸当たりの負担は、数十万円程度とされています。
また権利料は、分譲価格に含まれていることが多くありますが、更新時には、権利金と同程度の更新料が必要となります。住宅などの場合は、地域によって80万円から300万円程度かかるとされ、特に敷地内まで配管を引き込んでいないときは、別途配管工事費が必要になるとされています。
また温泉の利用には、さらに温泉使用料が必要となります。
なお温泉利用権を取得するときには、利用や譲渡の制限の有無、使用料の負担などについて確認することが必要です。