ライトコートとは、マンションの採光のために設けられた光庭のことをいいます。
ライトコートは、ライトウェルともいいます。ようかん型マンションの中住戸では、南北2面しか開口部がとれず、住戸の中央のキッチンや浴室などの水回りでは、窓を設けることはできません。
そこで、中住戸の間にライトコートを設けることで、水回り部分にも通風や採光用の窓をつけることができます。ただしマンションが高層になると、低層階では光が届かないことが多くあります。また外廊下側に玄関ポーチとセットして設けることが増えています。
ようかん型マンションとは、マンションの形状が、切った羊羹のような形でシンプルな形状のマンションのことをいいます。住戸がたくさんとれるというメリットがあり、建築費を抑えることができます。この形態は、経済的な側面から多く建設されてきた形式です。
しかし、このマンション形式は単調であるゆえに、マンションの外観や住戸においてあまり特徴がなく、中住戸の通風や採光についても十分ではありません。そこで近年、ライトコートを設置したり、プランに工夫を与え、居住空間の快適性を求めたマンションが増えています。