住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 ヒートショックとは、急激な温度変化によって身体の調子が崩れるなど、マイナスの影響を与えることをいいます。
 温度が急に変わると、血管が伸縮して、血圧が急激に変動したり、脈拍が速くなったりします。寒いところから暑いところへ移動した場合や、またその逆の場合に起こります。たとえば高齢者がヒートショックを受けると、脳卒中や脳出血、心筋梗塞などの命にかかわる病気を起こすおそれがあり、非常に危険とされています。特に暖房の効いた居間から寒い廊下やトイレに移動したときや、寒い脱衣室や浴室から熱い浴槽に入るときなどに起こりやすいとされています。そこで、ショックを防ぐためには、室内の温度差を少なくして、脱衣室や浴室の暖房化や全室床暖房などのセントラルヒーティング化などを活用することがすすめられています。
 セントラルヒーティングとは、建物の1ヶ所に暖房用熱源装置を設置して、そこから温水や温風や蒸気などを各部屋に送って暖房するシステムで、中央暖房方式のことをいいます。セントラルヒーティングは、建物内部の一か所に暖房用の熱源装置を設けて、そこから各部屋に音風や温水、蒸気などを送る暖房方式です。主にセントラルヒーティングは、床暖房または各部屋にパネルヒーターやラジエーターという放熱器を設置して、離れている熱源が物体の温度を暖める放射エネルギーである輻射熱と自然対流によって部屋を暖めます。
 この熱の伝え方には、「対流」「伝導」「輻射(放射)」があり、「対流」は、暖められた液体や気体などが上昇して冷たいものは下に流して伝える方法で、「伝導」は、接している物体間の温度を高い物質から低い物質に熱が伝わる方法のことをいいます。また輻射熱とは、暖められた物が放射する熱のことで、赤外線として知られています。これは熱を持った物質から赤外線を放射して伝えるものです。
 セントラルヒーティングの暖房機器は、これらの3つの熱の伝わり方を利用しています。例えば、対流はエアコン、伝導は電気カーペットが上げられます。またストーブは、対流と輻射、床暖房は、輻射と伝導と対流を組み合わせた暖房機器ということができます。そして、輻射暖房とは床暖房で、床下に温水を通したり、電気ヒーターを発熱させて床面を暖め、そこから放射される熱で室内をむらなく暖めるという特徴をもっています。


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