切妻屋根とは、ふたつの傾斜面が山形に合わさった形の屋根のことをいいます。
切妻屋根は、一般的に使用される屋根の形で、よく本を開いて伏せたような形をしているといわれています。このかたちは、他の屋根の施工よりも比較的容易になりますが、側面の外壁は風雨により、傷みやすくなる傾向があり、使用する壁材について配慮が必要になります。
また切妻屋根では、屋根の形によって、三角形の外壁部分、破風ができます。破風の位置は、棟(長辺側)に対して直角に接する壁面(短辺側)が構造上において妻側となります。
破風は、その屋根の妻部分に山形に取り付けた装飾用の板の総称のことで、家屋の玄関は妻側に設けることが多くあるため、特に入母屋屋根では、破風が意匠的に重要なものとなります。