内締り錠とは、戸の室内側からのみ締めることができる錠のことをいいます。
古い日本家屋の引き違い戸によく用いられた錠で、鍵穴は前方後円墳の形をし、鍵は先端に突起物がついた棒状のものを使います。鍵穴に鍵を差し込んで回すと、内部のタンブラーが動いて施錠と解錠を行なうことができます。「上げ落とし」や「閂(かんぬき)」なども内締まり型の錠として分類されています。
また、内締り錠には、窓サッシに使われる「クレセント錠」、公衆トイレなどの室内側に付けられる「ナイトラッチ」などの種類があります。
なお、内締り錠に対して、戸の室外側からでないと施錠できないものは、「外締まり錠」といい、物置やロッカー、倉庫、点検口などで使われています。