住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 インシュレーションボードとは、軟質繊維板(insulation board)、ファイバーボードの一種のことで、植物繊維を原料にしてつくった板状の建築材料のことをいいます。
 インシュレーションボードは、木材チップなどを高温高圧で蒸し、ほぐして繊維をすき出して乾燥後、固めた板のことです。インシュレーションボードの比重は0.4未満の多孔質板で、密度は低く、断熱性や吸音性、耐久性にすぐれているために、断熱材や内装下地材、畳床、家具やキャビネットの心材などとして使われています。また透湿性をもつため、結露防止に役立つ建材とされています。
 インシュレーションボードは、畳床用のタタミボード、断熱用のA級インシュレーションボード、外壁下地用シージングボードの順で密度が高くなります。なお、繊維板、ファイバーボード(fiber board)は、断熱、吸音用、内外装用、畳や家具の心材等、用途に応じて木材の蒸煮や、薬品を加えて加熱したりして、繊維状になるまで解きほぐし、接着剤などで一定の固さや形に成形します。
 その比重によっては、0.35グラム/立法センチメートル以上0.8グラム/立法センチメートル未満のものを半硬質繊維板(中質繊維板、MDF)といい、0.8グラム/立法センチメートル以上のものは硬質繊維板(ハードボード)と分類しています。そして0.35グラム/立法センチメートル未満軟質のものを繊維板(インシュレーションボード)と呼んでいます。また、アスファルト処理をして耐水性と強度を高めたものを「シージングボード」と呼んでいます。


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