野地板とは、屋根を構成する下地板のことをいいます。
野地板は、瓦やスレートなどの真下に位置し、風雨にさらされるため、表面にはアスファルトルーフィングを貼るなど、防水加工を施しています。野地板の素材には、杉などを用いることもありますが、主に構造用合板を用います。
構造用合板とは、木造建築物の重要な部分に使用される耐力合板のことをいいます。構造用合板は、屋根の野地板下地以外では、床板として使用されています。耐力壁として使用され、在来工法やツーバイフォー工法など、木造住宅全般において使用されています。
また、構造用合板は、剛性に優れ、建築物の耐震性や耐風性、防音性などを高めることができることから、建築基準法や施行令、告示において、構造用合板使用による効果が認められています。
なお、構造用合板の弱点は、耐火性と水気です。強度が発揮できなくなりますので、火災や湿気に注意しなくてはなりません。また野地板として使用する場合には、モルタルを塗って防水処理を行うことが必要とされています。