大引とは、木造建築物で、最下階の床を支えるための横架材のことをいいます。
大引きは、床組を構成する部材の一つで、根太を支えて、土台に力を伝える役割があります。木造建築物は、大引きから土台、そして基礎へと力を伝える役割を果たす構造になっています。
大引の部材は、約9センチメートル角から12センチメートル角ぐらいの部材を用い、通常は約90センチメートル間隔で、床板を受ける水平材根太(ねだ)と直交するように配置します。
床に厚みや強度を持たせて根太を省略する根太レス工法では、床板を直接大引きに張る場合もあります。
大引きや根太、小梁を構成する床組の構造は、木造建築物の床面を支えるために、床面の荷重を受ける根太、その根太からの荷重を受け取る大引き、そして梁、さらにその荷重を土台や柱に伝える床束や胴差しなどで構成されています。そこで、床組みとは、床の荷重を下部の基礎や柱に伝えるために構成される骨組みのことを指していいます。
床組の種類には、在来工法の1階部分を支える束立て床、廊下部分の根太床、2階部分の梁床、そして2階以上などに使用する組床があります。