高層住宅とは、明確な定義はありませんが、一般的に地上6階以上の住宅のことをいいます。
階数によって次のような使い方がされています。2階建以下は、低層住宅や低層マンションといい、3〜5階建の建物は、中層住宅や中層マンションを呼ばれています。また6階以上のマンションのことを高層住宅と呼び、20階建以上のマンションのことを超高層住宅、またはタワーマンションと呼んでいます。
そこで、高層住宅とは、6階以上のマンションのことをいうようです。高層住宅で用いられる構造としては、鉄骨造、鉄筋コンクリート造があります。
鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)は、鉄筋とコンクリートを用いて主要構造部の柱や梁などを構成する構法です。鉄筋コンクリート構造の建物は、耐久性や耐震性、耐火性、防錆などに優れています。ただし他の構造に比べて、重量があるため、高層建物よりも中高層の建物に多く見られます。
なお、鉄骨は、耐久性に優れ、鉄筋コンクリート造などに比べて軽量であるため、超高層マンションで用いられています。
また、7〜8階建で採用されるには、ラーメン構造に壁式構造を合わせた壁式ラーメン構造があります。壁式ラーメン構造とは、ラーメン構造と壁式構造の折衷型で、平べったい柱を使って構成しています。ラーメン構造と壁式構造の利点を採り入れた構法です。この構法では、室内側の耐力壁は必要なくなり、戸境壁部分だけとなります。ただしマンションでは、ラーメン構造よりも空間の自由度は下がります。
7階以上のマンションでは、鉄骨鉄筋コンクリート造を用います。鉄骨鉄筋コンクリー造は、「SRC造」と略されます。強度が最も優れた構造で、7〜25階程度の高層建築でよく用いられます。同じ階数の場合では、鉄筋コンクリート造よりも鉄骨鉄筋造コンクリート造のほうが柱を細くすることができ、全体の重量を抑えることができます。また耐震性も高くなります。
ただし建築コストが高くなる構法で、低中層の建物にはあまり用いません。