表示規約とは、「不動産の表示に関する公正競争規約」の略称で、不動産広告を出すときのルールのことをいいます。
表示規約には、青田売りの場合、建築確認が下りる前に広告を出すこと、交通、所在、面積、環境、価格などの詳細な表示基準、不当表示の禁止などを定めています。
表示規約は、業界の自主規制です。しかし、違反すると不動産公正取引協議会から警告や違約金などが課せられるようになっています。たとえば、最も近い駅を表示する最寄り駅があります。
最寄り駅とは、日常的に利用することになる「駅」のことですが、不動産では、現地から最も近い駅よりも、急行の停車駅や有名な駅を最寄り駅として広告表示することがよくあります。近い駅などが複数あると、販売促進のため、広告に掲載する「最寄り駅」を替えて表示することがあります。
つまり、広告などに表示されている最寄り駅は、一番利用しやすい駅とは限りません。また、おとり広告となる表示も珍しくないとされています。
なお、表示広告について、2000年6月、時代に合わせてインターネット上の項目などを盛り込むように改訂されています。