住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 海鼠壁とは、土蔵つくりの外壁の仕上げ方法のひとつのことをいいます。
 海鼠壁は、腰壁部分に平瓦を張って、その目地部分に漆喰を半円形に盛り上げるように仕上げる方法です。建築用語で半円形や蒲鉾(かまぼこ)の形を「海鼠形」ということから名付けられもので、「生子壁」と表記することもあります。なお瓦の形は正方形や亀甲形などもあります。盛り上がった漆喰の部分を「海鼠漆喰」、海鼠壁で仕上げた塀を「海鼠塀」といいます。
 海鼠壁は、もともと土蔵の雨掛り部分である腰回りの防水の保護を目的に施します。土蔵として用いる海鼠壁は、壁厚が20〜30センチメートルあることから、防火上の目的で作られています。海鼠壁の構造は、蔵の室内に木部が露出し、開口部には観音扉が設置されています。

 漆喰とは、消石灰に麻の繊維と海藻を使って膠着剤を混ぜ、水で練り合わせた日本独特の塗り壁の材料のことをいいます。漆喰は、日本壁の内部や外部、小舞や木摺、ラスボード、コンクリートなどの下地の上に塗られる左官材料です。漆喰は、空気に触れて乾燥するにつれて硬度が増す性質で、防火性が高く、調湿機能もあります。漆喰は、湿気が多い日本の気候にあった自然素材とされています。
 そこで、海鼠壁は、伝統的な漆喰仕上げで施される手法の一つとされています。


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