大黒柱とは、木造家屋の通し柱のうち、住宅などの中心となって支える柱のことをいいます。
伝統的住宅では、最初に立てる最も太い柱のことです。大黒柱は、土間と座敷の間に設けられ、家の象徴とされてきました。また構造上、重要な役割を果たしています。
なお柱とは、建築物を支える構造材の一つで、上の階の床や屋根を支えるために垂直に立てて使われる部材のことをいいます。柱は、梁などとともに木造などの軸組工法で使用され、建築基準法では、主要構造部と規定された建物の構造上、最も重要な部材とされています。
「管柱」は、梁や胴指しなどの横木によって区切られた柱であり、「通し柱」は、2階建て以上で使われる土台から延びる柱です。このほか、木造軸組の在来工法で使われる柱には、柱の間の壁の補強材として入れる「間柱」があります。その他、和風住宅や和室などの意匠として用いられる「付け柱」があります。
なお、在来工法の柱の太さは、一般的に105ミリメートルまたは120ミリメートルの規格材を用います。場所や建物によってこれよりも太いものが使われますが、大黒柱はその一つとなります。