宅地建物取引業法とは、宅地や建物などの不動産の取引に関する法律のことをいいます。
1952年に制定された法律で、「宅建業法」と呼ばれています。宅地建物取引業法には、不動産会社の免許、宅地建物取引主任者の資格、営業保証金や業務などについて定めています。
また宅建業者には、誇大広告の禁止、広告開始時期の規制、売主、媒介、代理などの取引態様の明示、重要事項説明の義務などを課しています。後に免許の有効期限延長などの改正があり、1988年に専属専任媒介契約とレインズが創設されています。
レインズとは、リアルエステートインフォメーションネットワークシステム(Real Estate Information Network System)の略称で、不動産物件情報交換のためのコンピュータネットワークシステムのこといいます。レインズは1990年建設省(現在の国土交通省)が不動産流通機構の近代化方策として企画した売り手と買い手の希望を照合させるため、産業界情報をデータベース化したシステムです。業界内に構築された不動産情報ネットワークシステムです。レインズでは、標準化された不動産情報が登録され、その不動産情報は、ネットワークを通じて会員の不動産業者に共有されています。
レインズは、国土交通大臣の指定を受けた「指定流通機構」である全国4つの公益法人によって運営されています。
なお、レインズは、不動産情報の標準化や共有化を目的として作られていますので、消費者が直接情報提供を受けるということはありません。