総合設計制度とは、1970年、市街地において建築物の周囲に一定の公開空地を確保することを目的に創設された制度のことをいいます。
総合設計制度は、一定規模以上の敷地において、一般の通行者が自由に出入りできるオープンスペースを設ける場合に容積率や高さ制限を緩和するという制度です。
オープンスペースとは、公開空地のことで、人口が密集する市街地でにおいて、建築物の周囲に一定の空地を確保することを目的としています。
総合設計制度により、建築物の敷地に一定以上の広さの公開空地を設ける場合、容積率および道路高さ制限、隣地高さ制限、北側高さ制限、絶対高さの制限について緩和されます。緩和される範囲は、各地方自治体の独自の基準によって定められています。
敷地に余裕があり、その空地が広いほど、駐車場や歩行者用の通路、植栽などが設置できるようになるとされています。
またマンションの空地には、多くの住民が利用できるオープンスペースを確保することができます。マンションに空地があると、通風もよくなり、開放感があって住み心地がよいものとされています。そこで、広い空地をもつマンションでは、提供公園などとして活用し、レクレーションや行事ごとに利用することもできるようになります。