騒音等級とは、室内などで聞こえる騒音のレベルを、ランクとして表したものをいいます。
マンションや住宅の室内の音、エレベーターや給排水、屋外の車や電車の音、道路や工場からの騒音など、騒音を評価するために使用する値です。
騒音等級を表す値は、N値(Indoor Noise LevelのNから)で表されます。N-30では、ほとんど聞こえず、N-40では、小さく聞こえる程度、N-55で少しうるさい程度、N-70になると、かなりうるさいというレベルを表しています。
そこで、日本建築学会は建物を用途別に、マンション学校において、N-35、事務所では小さく聞こえるN-40、ホールなどでは、ほとんど聞こえないN-25を望ましい水準として推奨しています。騒音等級は、このように数値が低いほど静かであることを表しています。
なお騒音等級、ランク付けのもととなる騒音レベルとは、騒音計で測定された騒音の音圧レベルを客観的な数値で表わすことをいいます。騒音とは、騒がしくて不快に感じる音のことで、騒音レベルとは、デシベル(dB)で表示することができます。
日常の騒音は、さまざまです。都市部の居住においては、住宅やマンションが立地する地域によって違ってきます。たとえば、幹線道路に面する場所、商店街や商業施設の多い都心部などでは、日常から騒音に悩まされることあります。都市計画による用途地域である程度の将来的な環境もわかるようになっています。マンションや住宅購入の際には、周辺環境についてよく検討する必要があります。