住まい・住宅関連の用語集

　妻側住戸とは、マンションの住棟の端にある住戸のことをいいます。
　建物は、棟と平行なほうを平側(ひらがわ)といい、棟と直角な側面を妻側といいます。建物の端のことを「端」と書いて「つま」と呼びます。そこで、妻側住戸とは、マンションなどの集合住宅においては、住棟の端に位置する住戸のことをいいます。
　マンションなどの妻側住戸では、角部屋となるため、バルコニーなどを広く取ることができます。住戸を取り囲んだ回りバルコニーなどが設置できるようになります。回りバルコニーは、角住戸にのみ設置可能で、両面バルコニーのように通風や採光の面において優れています。また回りバルコニーでは、のぞかれたりするようなことはなく、プライバシーが保てます。カーテンや窓なども開けておくことができます。
　バルコニーは、建築基準法や消防法により、避難設備として設置されていることが多くあります。そのため、バルコニーは、専用使用権として区分所有者が専用で使用できても、避難上、支障のある私有物などを置いてはならず、避難通路として妨げにならないように使用しなくてはなりません。消防法や管理規約によって改良や改造は禁止されています。また区分所有者が専用使用できる共用部分は、無断で形状を変更したりすることもできません。